何が嫌いかよりも何が好きかで自分を語る、そんなブログ
Posted by ぬれd - 2008.07.27,Sun
酸素すげー。私たちは誰からともなくそう呟いていた。
たびたびこの日記に登場するドイツからの留学生Cくん。
彼は日本に来た当初からある願いを口にしていました。
日本の最高峰、フジヤマに登りたい、と。
でもあれじゃないですか。私なんてあからさまにインドア派じゃないですか。
体なんて真っ白ですよ。山なんて車でだって行きたくないですよ。
だから私はスルーを決め込んでいました。
でも研究室でのM1の権限なんて旧家の三男坊も真っ青なレベルでして
准教授が一言「行って来ればいいじゃない」と言った次の週には
すでに行くメンバーに組み込まれていました。
ということで同じメンバーのD2の先輩が音頭を取って行くことになり
そこに登山サークル出身、2人の出会いも登山サークルな研究員夫妻も加わり
総勢5名の即席登山パーティーが結成されました。
しかしなんといっても研究員夫妻以外はド素人。
ということで富士山に登る前に1200m級の山に練習で登ることになりました。
これが7月6日@武奈ヶ岳。
これがまあ大変でして朝9時から登りはじめ下山は4時。
途中で何度か舌を噛み切ろうかと思うほど辛い道のりでした。
そして2週間後に控える富士登山が思いっきり憂鬱になりました。
そうは言ってもまだ希望はありました。
富士登山はやはり危険ですのでもし雨が降ったりすれば麓で中止となります。
折しも台風が近づいているという情報もあり
これはもしかしたら中止になる、そう考えて楽観的にすごしていました。
そして迎えた7月19日。
台風は逸れるし梅雨は明けるし猛暑だし。
これ以上ないくらいテンションが下がった私たちと
まだ見ぬフジヤマに興奮しまくりのCくんを乗せ、レンタカーは一路山梨へ。
運転は私と研究員の2人。
普段バイクにしか乗らない私には車の速度がよくわかりません。
気付けばピーkmとか出てたりして「これは死ぬかもしれんな」と恐怖しました。
富士山の近くの道の駅で車中泊。翌朝7時に五合目を目指します。
ところどころ霧がでたりしてましたが空は真っ青。私の顔もとうぜん真っ青。
3連休ということで多くの人が来ていたのか駐車場はすごい渋滞。
京都から一切給油してなかったレンタカーのガソリンがえらいことになりました。
たまたま空いた場所に車を停めてついに登山が始まります。
私は全然知らなかったんですけど富士山の五合目って標高2300mなんですね。
ちょっと得した気分になりました。毛の先ほどですけど。
でまあそこからはひたすら歩く歩く歩く。
七合目をすぎるとそこは岩場。そこもひたすら登る登る登る。
なんか八合目を過ぎたころから動悸、息切れがすごい。
空気が薄いってやつでしょうか。涙が出そうになります。
そこで研究員さんが取り出したのが小型の酸素ボンベ。
マラソン後に選手が口につけてるあんなやつです。
でこのボンベがすごい。二呼吸くらいで頭の痛みが吹っ飛びます。
私と同じように今にも倒れそうな顔していたパーティーの面々も
酸素をすって生気を取り戻しています。
とまあ酸素ドーピングを繰り返して3400mのところにある山小屋に到着。
さっさとカレーを食べてさっさと就寝します。
と思ったら掛け布団は3人で1枚。なにそれって感じです。
標高が100mあがるごとに気温は0.6℃さがります。
標高3400mならば明け方には氷点下にいくでしょう。
そんなところで掛け布団が0.33枚ってどういうこと?寝れるわけないじゃん。
しかたなく私は布団を先輩とCくんに譲り、セーターとフリースを着込んで眠ります。
目が覚めたのは1時。なんだか外が騒がしいです。
ふとみると下からおびただしい数の人が列をなして登ってきています。
同じく起きてきたCくんが「まるで蛇みたいだぜ」と興奮して写真をとっていました。
私たちも2時に出発。頂上を目指します。
またしても凄い渋滞でしたがなんとか4時すぎに頂上に到着。
そこで寒さに震えながらご来光を待ちます。
雲がかかっていてどのタイミングで「日の出」とするか微妙なラインだったのですが
4時半ごろ一瞬雲の切れ間から明るい太陽がくっきり見え、これを日の出と認定。
その場にいた推定数百人の人が歓声をあげました。万歳とか言ってる人もいました。
それと同時に君が代の演奏も始まりました。もうなんでもありでした。
ある程度日の出の景色を満喫した私たちは火口をぐるりと回って真の頂上へ。
そこで写真を撮ってついでに最高峰ポイントにタッチします。
これで山ですることはすべて終わりました。
後は消化試合。
ただひたすらゆるい下り坂を下ります。下山道と登山道は別なのです。
前日、登った日は霧がでたりとあまり暑くないし太陽も出てなかったのですが
この日は凄い日射。体中から汗が噴出します。
なんとか五合目までたどり着いた私たち。
さっそく温泉に行き疲れを癒します。
と思ったら腕の日焼けが痛すぎて湯船に入れません。
腕の半分が真っ赤。火傷なんじゃねえの?って感じです。
まあそれでもなんとか風呂に入り、人心地ついたわけですが
まだまだイベントが残っています。
これまでで最高難度のイベント、帰りの高速。
昼過ぎに出て、京都に着いたのは午後10時でした。
もうくたくた。
しかも翌日は普通に研究室に行かなきゃいけない。
これで7月の休みは殆ど終わってしまいました。
PSPを買おうと思ってとっておいたお金も旅行に使っちゃいました。
得たのは体中の痛み、倦怠感、そして一欠けらの達成感。
正直PSP買いたかったです。それだけが無念でした。
まあ3日後に衝動買いしたんですけどね。
コメント返信
>缶さん
間違いなくミスチルは頂いたと思います。記憶は怪しいですが。
最近はスピッツ、ミスチルに加え
研究室の先輩が大好きなSPEEDも流れていて
20世紀丸出しの研究室ライフを送っています。
たびたびこの日記に登場するドイツからの留学生Cくん。
彼は日本に来た当初からある願いを口にしていました。
日本の最高峰、フジヤマに登りたい、と。
でもあれじゃないですか。私なんてあからさまにインドア派じゃないですか。
体なんて真っ白ですよ。山なんて車でだって行きたくないですよ。
だから私はスルーを決め込んでいました。
でも研究室でのM1の権限なんて旧家の三男坊も真っ青なレベルでして
准教授が一言「行って来ればいいじゃない」と言った次の週には
すでに行くメンバーに組み込まれていました。
ということで同じメンバーのD2の先輩が音頭を取って行くことになり
そこに登山サークル出身、2人の出会いも登山サークルな研究員夫妻も加わり
総勢5名の即席登山パーティーが結成されました。
しかしなんといっても研究員夫妻以外はド素人。
ということで富士山に登る前に1200m級の山に練習で登ることになりました。
これが7月6日@武奈ヶ岳。
これがまあ大変でして朝9時から登りはじめ下山は4時。
途中で何度か舌を噛み切ろうかと思うほど辛い道のりでした。
そして2週間後に控える富士登山が思いっきり憂鬱になりました。
そうは言ってもまだ希望はありました。
富士登山はやはり危険ですのでもし雨が降ったりすれば麓で中止となります。
折しも台風が近づいているという情報もあり
これはもしかしたら中止になる、そう考えて楽観的にすごしていました。
そして迎えた7月19日。
台風は逸れるし梅雨は明けるし猛暑だし。
これ以上ないくらいテンションが下がった私たちと
まだ見ぬフジヤマに興奮しまくりのCくんを乗せ、レンタカーは一路山梨へ。
運転は私と研究員の2人。
普段バイクにしか乗らない私には車の速度がよくわかりません。
気付けばピーkmとか出てたりして「これは死ぬかもしれんな」と恐怖しました。
富士山の近くの道の駅で車中泊。翌朝7時に五合目を目指します。
ところどころ霧がでたりしてましたが空は真っ青。私の顔もとうぜん真っ青。
3連休ということで多くの人が来ていたのか駐車場はすごい渋滞。
京都から一切給油してなかったレンタカーのガソリンがえらいことになりました。
たまたま空いた場所に車を停めてついに登山が始まります。
私は全然知らなかったんですけど富士山の五合目って標高2300mなんですね。
ちょっと得した気分になりました。毛の先ほどですけど。
でまあそこからはひたすら歩く歩く歩く。
七合目をすぎるとそこは岩場。そこもひたすら登る登る登る。
なんか八合目を過ぎたころから動悸、息切れがすごい。
空気が薄いってやつでしょうか。涙が出そうになります。
そこで研究員さんが取り出したのが小型の酸素ボンベ。
マラソン後に選手が口につけてるあんなやつです。
でこのボンベがすごい。二呼吸くらいで頭の痛みが吹っ飛びます。
私と同じように今にも倒れそうな顔していたパーティーの面々も
酸素をすって生気を取り戻しています。
とまあ酸素ドーピングを繰り返して3400mのところにある山小屋に到着。
さっさとカレーを食べてさっさと就寝します。
と思ったら掛け布団は3人で1枚。なにそれって感じです。
標高が100mあがるごとに気温は0.6℃さがります。
標高3400mならば明け方には氷点下にいくでしょう。
そんなところで掛け布団が0.33枚ってどういうこと?寝れるわけないじゃん。
しかたなく私は布団を先輩とCくんに譲り、セーターとフリースを着込んで眠ります。
目が覚めたのは1時。なんだか外が騒がしいです。
ふとみると下からおびただしい数の人が列をなして登ってきています。
同じく起きてきたCくんが「まるで蛇みたいだぜ」と興奮して写真をとっていました。
私たちも2時に出発。頂上を目指します。
またしても凄い渋滞でしたがなんとか4時すぎに頂上に到着。
そこで寒さに震えながらご来光を待ちます。
雲がかかっていてどのタイミングで「日の出」とするか微妙なラインだったのですが
4時半ごろ一瞬雲の切れ間から明るい太陽がくっきり見え、これを日の出と認定。
その場にいた推定数百人の人が歓声をあげました。万歳とか言ってる人もいました。
それと同時に君が代の演奏も始まりました。もうなんでもありでした。
ある程度日の出の景色を満喫した私たちは火口をぐるりと回って真の頂上へ。
そこで写真を撮ってついでに最高峰ポイントにタッチします。
これで山ですることはすべて終わりました。
後は消化試合。
ただひたすらゆるい下り坂を下ります。下山道と登山道は別なのです。
前日、登った日は霧がでたりとあまり暑くないし太陽も出てなかったのですが
この日は凄い日射。体中から汗が噴出します。
なんとか五合目までたどり着いた私たち。
さっそく温泉に行き疲れを癒します。
と思ったら腕の日焼けが痛すぎて湯船に入れません。
腕の半分が真っ赤。火傷なんじゃねえの?って感じです。
まあそれでもなんとか風呂に入り、人心地ついたわけですが
まだまだイベントが残っています。
これまでで最高難度のイベント、帰りの高速。
昼過ぎに出て、京都に着いたのは午後10時でした。
もうくたくた。
しかも翌日は普通に研究室に行かなきゃいけない。
これで7月の休みは殆ど終わってしまいました。
PSPを買おうと思ってとっておいたお金も旅行に使っちゃいました。
得たのは体中の痛み、倦怠感、そして一欠けらの達成感。
正直PSP買いたかったです。それだけが無念でした。
まあ3日後に衝動買いしたんですけどね。
コメント返信
>缶さん
間違いなくミスチルは頂いたと思います。記憶は怪しいですが。
最近はスピッツ、ミスチルに加え
研究室の先輩が大好きなSPEEDも流れていて
20世紀丸出しの研究室ライフを送っています。
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